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先般、当社のホームページをご覧いただいた方より、『大事なクロマツが茶色く変わってきた』とのお電話。
発症から1週間程度で、マツ全体が茶色くなったとのこと。
出入りの業者さんには処置をしてもらったとこと、また樹幹注入の薬剤を打って治るかどうか、とのご相談。

マツ材線虫病は、発症した段階で水の通り道となる「仮道管」に空気が入って空洞となって(キャビテーション)、水分を供給する機能が停止し、事実上枯死しています。
発症後に何らかの処置を施しても、効果がないと考えてよいでしょう。

時期的にマツ材線虫病(いわゆる松枯れ病)の発症が始まってもおかしくないころです。
但し、ダニの吸汁害による黄変や茶変、またマツ葉ふるい病による松葉の茶変も考えられます。
写真を送っていただいて判断することにしましたが、やはり写真ではすべてがわかりません。
ただ、時期や進行状態などご連絡いただいたことを総合的に判断すると、マツ材線虫病の可能性が大きそうです。

発症後は対処法がありませんから、今のところ薬剤による予防処置を施しておくのが最善です。
方法は樹幹注入剤の投与が主ですが、最近では土壌に浸透させるタイプの液剤もあります。
時期や場所、大きさなど総合的に判断して薬種と薬液量を検討して投与するんですよ。

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