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Archive for 11月, 2010

毎年のことですが、この季節になると近くの高校の「造園科」の、インターンシップ研修(就業体験研修)が行われます。

高校さんから依頼があるのですが、「このご時世、大変だから」と断られる企業さんも多いと聞きます。
でも、うちの会社は社員の労働環境に変化をつける為、また「教える」という体験を得るため、それと少しでも社会に貢献できたらなぁと思い、毎年受け入れさせていただいています。

当社のような屋外で体を動かして製品を完成させるのが主体となる事業所の場合、受け入れた生徒さんはどうしても労働の一端を担わざるを得ないのが実際です。
ただ体験に来ていただくからには、お客さんのご要望を見据えた作業の体験はもちろん、枯らさないように植える計画の重要性、また外部からは見えない管理的作業など、単に造園会社といっても多岐にわたる作業や配慮を行っているということを知っていただこうと配慮しています。なかなか難しいですけどね。

今回の体験が今後の進路選択や就職のとき、少しでも役に立てていただければいいなぁと思っています。

伸びてほしくないのに勢い良く伸びる、放っておくとだらしなく見えてしまう・・・
雑草の処理は手間をとらせてしまい大変な労力を伴いますね。

今回のご依頼は近所の工場様。
敷地境に残った空き地の雑草処理手間を少しでも減らすこと、また新たに設けた植樹スペースも草取りの手間を少なくできるように提案もさせていただきました。

草を生えさせないようにするため、空き地には「防草シート」を敷き詰めます。
このシートはいろいろな種類がありますが、製品によっては日射による劣化が早い物も。
シートを日光にさらされる場所に敷き詰めるときは、日射によって劣化しにくい材料を使いますよ。

左:施工前  右:完了

 既存の植樹スペースは不要とのお話。
でも撤去するとなればコンクリート花壇の破砕撤去など案外費用がかかるものです。
特に邪魔にはならないというお話なので、除草したあとに防草シートを敷き詰め、その上に川砂利を敷き詰めます。
砂利を敷き詰める場合、シートに直接日射が当たることがありません。
シートの日射による劣化を防ぐには、シートの上に砂利などを敷き詰めて日射を防ぐとよいですし、砂利を敷き詰める場合は日射によって劣化しやすい防草シートでもOKです。

左:施工前  右:完了

新たに設けた植樹スペースですけど雑草の処理に困るでしょうから、防草シートと砂利を敷き詰めて雑草が生えにくくします。
透水性のある防草シートを使えば雨が地中にしみこみますから、渇水や水分枯渇で樹木が枯れてしまうようなことはありませんよ。

先日から施工させていただいていましたお庭、完成しています。
お客様からは「シンプル」「和風」を基本に、諸々の使い勝手を合わせたご要望を頂いていましたので、それを生かして組んでいます。
砂利敷きの中に伸びる板石張りの通路、また白系砂利の中に映えるタマリュウや樹木の緑がアクセントになってます。

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