Archive for the ‘お仕事日記’ Category
今年は昨年一昨年と比べると雪が多いですね。
そんな中、石積工事の施工中です。
池の護岸が浸食されてしまうとのことで、池の水を抜いて護岸の石積みの真っ最中です。
積石の、大きなものは数トン、小さなものでも数百キロ。
後々沈んでしまわないよう、根巻コンクリートと間詰コンクリートで堅固に仕上げてます。
長さ80m程。まだしばらくかかりそうです。
一方こちらは、宅地の敷地境の石積です。
長年の土圧で少しづづ石積が傾いてきたとのこと。
今回、旧宅を取り壊して新築するので、周囲もきれいにするとのご依頼です。
規模の大小はありますが、それぞれ大きさや形が異なる石を積むのには、必要十分な経験や力量とカンが必要なんですよ。
今週月曜から水曜までの3日間、県立加茂農林高等学校造園課2年生の生徒さん2名が、企業実習(インターンシップ)に来ています。
当社では、ここ何年も続いている恒例行事です。
もう少し早い時期なら庭作りや石積などの「造園」の一端に携わってもらえたのですが、さすがに12月ともなると「剪定」、植木のメンテナンス作業が主体です。
学校での授業では体験することの無い、客先様の植木を形良く整える作業を、同学校卒業の先輩社員の指導のもと体験して頂きました。
彼らは今後進学か就職か判りませんが、いずれにしても何年か先に何らかの仕事へと就いた時、「学生」から「働く」ことへの心の切り替えがスムーズに出来るよう、今回の体験を心に刻んでおいて頂ければ、受け入れた側としても「良かったなぁ」と思うことができるのです。
近頃、コナラやミズナラ、クヌギやアラカシなどの、いわゆる「ドングリ」の実が付く太い広葉樹が枯れてしまう虫害が発生しています。
今のところ抜本的な対策が無い、「カシノナガキクイムシ」による虫害についてです。
カシノナガキクイムシの成虫は、体長3~4mm程の小さな虫です。
この虫が飛来して、特に大径木に穿孔して辺材部に穴を開けて食害し、樹木を枯らしてしまうのです。
上の写真は雌。この個体の胸部体表には6つの丸い点が見られます。
これが雌の特徴で、この丸い器官は「マイカンギア」と呼ばれる胞子貯蔵器官で、ここに樹木の木質部を腐らせる菌を持ち、樹木内部に腐朽菌を持ち込んで生育させ、樹木の腐朽部を食べるのです。